卒業・終了制作展 テーマ 「mashUP」
mashupとは2つ以上の曲を1つにする音楽の手法です。
私たち映像メディア学科は、映画・TV・フォト・サウンド・3DCG・アニメーション・インスタレーションの7つの領域に分かれており、
様々な形態の作品を制作しています。
各領域の良さが重なり合い、混ざり合う。そこからうまれる学年の特色を「mashUP」というテーマに込めました。
〒461-0005
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13-2
※公共交通機関をご利用ください。
地下鉄東山線 / 名城線 「栄」駅 徒歩3分
名鉄瀬戸線 「栄町」駅 徒歩2分
〒460-0011
愛知県名古屋市中区大須3丁目27-12
※公共交通機関をご利用ください。
地下鉄鶴舞線 「大須観音」駅 下車
2番出口より徒歩5分
地下鉄鶴舞線 / 名城線 「上前津」駅 下車
8番出口より徒歩6分
深谷是日人
私にとって作品を作ることは、私の一部を切り離す感覚に似ている。 写真に傷をつけたり、切り刻んだり、スクラッチ痕を残したりして、それを再撮影することで切り離された一部を、私の中に戻そうと試みた。 展示形式は鑑賞時の没入感を作り出すため、ページを捲ったり覗き込んだりといった自発的な行為を誘発できる本をメインとした。
塩澤一乃
前作『片道440円』から増税で値段が変わり、特別に感じていた名古屋は見慣れた景色へと変わっていった。 時代の流れと共に染み付いていった風景は、今の私の目に当たり前に映り込んでくる。
盆野敦也
私の祖父は畳職人だったので、小さい頃から畳が身近な存在であり好きなものでした。少しでも多くの人に畳に対して関心を持って欲しいと思ったので、い草農家さん、畳職人さんを取材しました。
先砥帆乃香
父が所属する、きこりボランティア(水守森支援隊)は山林の木を間引くことで土砂崩れなどの自然災害を防いでいる。これは山や川を守るためには欠かせない活動である 山を守る人たちの営みを、2年間に渡り記録した。
小山瑞生
アルフレッド・ヒッチコックの映画作品を「見えること・見えないこと」をキーワードとして考察。 ヒッチコックにおけるイメージの重要性とそれを支える視覚情報を分析し、現在も多くの監督や撮影 監督に多大な影響を与え、参考にされ続けるその演出技法を論じる。余語智陽
現在日本では多くのコメディー映画があるが、それが古来の喜劇とどう繋がり、今に至っているのかを考察する。
時代の要請による変遷の様子や変形のプロセスを比較しながら解明していきたい。特に動作性という所は世代共通で存在するもの。それがどのような方法が存在して、作品ごとにどう変化していくか、そして今と昔での変化は動作性という所を取り上げてどれだけ違いや類似するところが存在するのか調べていく。動作性という喜劇映画において欠かせないものであり、そこがどう作品と関わり影響を及ぼしているのか、そしてそこからどう社会や時代との関係が持っているのかを作品からどう表れているのかをみていく
ありふれた一瞬を私は今日も探している。
柴田健太郎、降幡光一
作品概要
バイノーラルを使用したラジオドラマ。体験者にはアイマスクを装着してもらう。
あらすじ
ある男は、数年前に死んだある少女、ハナにもう一度会うために禁断の降霊術を用いて、再開を果たそうとする。
石川恵帆
「平凡」とは何か。自分の中で「平凡」だと思っていた人生が実はそうではなかったりして、今まで映像を作ることが当たり前だった私が右も左もわからないまま書いたありのままの私を文字とイラストにしました。これが私の最高の人生です。
上野瑛奈
介護施設に入っている祖母を、孫である制作者の目線から記録したドキュメンタリー作品。なぜ施設に入っているのか、亡くなった祖父についてなど、今まで知らなかった話を聞くことができました。
櫻井咲
名古屋出身のシンガーソングライター「ゆいにしお」。 彼女のファーストミニアルバム「角部屋シティ」が2019年の5月に全国でリリース。 この作品はそのアルバムの中の曲の一つである、「スピーチレス」のMV。 会話のないカップルですが、そんな関係でもどこか暖かく思えるゆいにしおさんの素敵な歌詞と映像であなたも彼女のファンになるでしょう。
廣瀬侑紀
皆さんは複数人を2チームにわかれる時、なんという掛け声でわかれますか?この掛け声は都道府県によって、また同じ県内でも様々な言い方が存在することを知っていますか?この「グッとパーでわかれましょ」に着目したスタジオ情報バラエティ番組です。この作品を機に自分は、家族は、周りの友達はなんと言うのか、是非新しい話題に加えてください。
加藤源
とある惑星に着陸したある宇宙飛行士。 彼が故郷を飛び立ち、宇宙をさ迷い、 幾年、時が経ったか分からない頃。 とある惑星へ着陸した。 その地に降り立ちあたりを見渡すと、遥かなる故郷によく似た風景であった。 彼はヘルメットを外そうとする手をふと止めた。 「まだわからない」 自分に言い聞かせるようにじっと空を見つめ、歩き出した。
西出佳歩
ARで体験できる部屋からの脱出を目的としたオリジナルTRPGです。 最大3人まで同時プレイ可能なのでぜひご友人とお楽しみください。 ※TRPGとは、アナログの対話型ロールプレイングゲームのことです。
清川永恋
とある日のあざらしを描いた3DCGアニメーション作品です。まるで2Dイラストのように見える3DCGを作りたいと思い制作しました。シンプルで可愛いビジュアルと、シュールでコミカルなストーリーで、幅広い層に楽しんでもらえるものを目指しました。また、漫画のトーンのような影を付けたり、オノマトペや漫符を入れることで、さらに2Dのイメージを強めました。毎日のんびり暮らしていたあざらしに起こった出来事とは…。
青栁賢吾
自分が鳴らしたい音を鳴らすために機材を用意するのか、機材を用意してからこの機材の得意とする音を鳴らすのかは創作をする上で大きな違いが出る。 作品のことは考えず、自分の好きな機材をまず調達して、後は機材の赴くままに創作する受動的創作こそが今回のメインテーマである。 つまり、それにより生まれた、楽譜はある種自然なものであり、作為的に構築された機材環境こそが真の作品である。
鈴木麻由
ダンボール箱の中にそれぞれスピーカーを仕込み、箱の中に頭を入れることでそこに保管された音を聞く作品。 cold case(コールド・ケース)とは、欧米において長期間にわたり未解決となっている犯罪事件を意味する。 この作品は「音のコールド・ケース」をイメージし、ダンボール箱の中に保管されたさまざまな音の記録として制作しました。
中村萌花
3年次に行なったZEMI展で発表した "バーチャル温泉「音の湯」" をバージョンアップしました。音で温泉の空間を再現したバーチャルリアリティー体験となっています。人の動きと連動して水の音が鳴ったり、声が響いたり、実際に温泉に入っているような感覚が味わえます。
羽根田育磨
この作品は体験者の動きを「点」のアニメーションとして壁に投影し、そのデータを記録し続けるインタラクティブ展示作品。 増え続ける点のアニメーションを通じて、過去にその場にいた他者の存在と自分の存在を同時に認識することができる。
河島綾乃
その場で声に出した言葉が雨になってしとしと降ります。 音声認識と物理シミュレーションを利用した体験型作品です。 マイクのボタンを押しながら喋ると、その言葉が文字になって降り落ちます。
黒須瑛莉
パフォーマンス公演の出演者に、それぞれの作品のテーマに合わせたヘアメイクを施しました。ステージ上でパフォーマンスをしない学生にもヘアメイクをしています。 映像には出演者それぞれのメイクデザインを決定するまでの過程や、ヘアセットとメイクを施した完成像などの記録を記しています。 ヘアメイクを施した後、全ての出演者たちがパフォーマンスを終えることで完成する作品です。
冨田いづみ,岩田咲希
シャオシー(岩田咲希)とチュアン(冨田いづみ)によるコンセプチュアル・ユニット。 20世紀頃の架空のアジアの都市をコンセプトとして、その都市出身の少女を演じながらループ音楽を演奏する。衣装は、文化や人々が行き交う都市の象徴としてチャイナ服を纏い、その歴史的背景から、様々なポピュラーミュージックがクロスオーバーするダークなアジアの架空都市をイメージした楽曲を、ループトラックとラップで表現する。
吉戸祐佳
“楽器”と聞くと、何を思い浮かべるだろうか。楽譜やコードなどの知識を必要とするものや、扱いが難しい楽器も存在するが楽器とはそれだけではない。今回の作品は曲げセンサーとプログラミングを用い、てのひらを曲げる角度から数値を出し、その数値を認識したプログラムが音を鳴らす自作の楽器を制作。知識や技術が必須ではない楽器を音楽に編成することを目的とし、てのひらから鳴る音と共に音楽を生み出すパフォーマンス作品。
北原未菜
「建築デザイン」や「インテリアデザイン」、「環境デザイン」など、今日では様々な「デザイン」を耳にする。本作品は、多くの音を使って音楽を構築し、「音のデザイン」をすることを試みている。また、スピーカーを前方と後方に配置し、部屋の大きさの存在を感じさせない「空間」の広がりを感じてほしい。
梅岡あずみ
好きな人。そう聞くと身近にいる、自分が恋心を抱いている相手を想像しがちである。けれど「好き」にも様々な意味がある。友情、愛情、憧れ、そして恋心。またそれが身近にいる人に向けてとは限らない。 私の好きな人はテレビの中にいる人で、年に1回会えるか会えないかくらいの人。もう10年近く恋をし続けてきた。けれどこの恋が実ることはない。これは幻想の中で恋を実らせた私。柔らかな空間の中で幸せな家庭を築いている。
神谷友香子
主人公ナトレイは化学物質にアレルギーがあり、養生のために科学とは無縁の地で暮らしていた。しかし、ある日ナトレイの居た場所は煙とパイプだらけの世界になってしまった。これからナトレイは科学とどう向き合っていくのか。
寺島知香
『12月2日』 何でもなかった日が、今から特別になる。 とある学生のワンルームを描くデジタルアニメーション作品。線画のない厚塗り風のタッチで、柔らかく広がる世界観を表現。学生が自室に招いた男性との関係性にも注目していただきたい。
加藤彩,金塚喬海
自分身体から離れていくもの。 それが離れた瞬間、自分のものではなくなってしまうという感覚。 その感覚を取り戻すかのように繕う”わたし”は、本当の”わたし”なのだろうか。 次々とメタモルフォーゼしていくアニメーションでポップな音に合わせて表現しました。
三輪奈々子
モーションコミックの手法を活用したアニメーション作品。 小さい頃、母に花言葉を教えてもらった主人公。誕生日に母が好きなお花をプレゼントしようとするがお金がない。途方にくれた帰り道、道端に咲く赤い一輪の花を見つける。母に教わった花言葉を思い出し、その花を摘んで母の病院へ向かう。
増澤勇気
SNS上の他者に憧れながら同時に劣等感を持つ人がいる。しかし、憧れや嫉妬の対象となっているインフルエンサーも、何らかの劣等感を抱えているかもしれない。 「フォロワーを増やさなきゃ」「いい写真を投稿しなきゃ」「いいねが欲しい」というような、今日のSNS環境における過剰な『自意識』について考察し、制作した。
加藤桜
楽曲が作者の手によって生まれて世に出た瞬間、著作権が同時に生まれ保護される。それは時間をかけて人の手によって広まっていく。が、いずれ作者は死んでしまう。しかし楽曲は、人々に受け継がれ生きることができる。時間が経つと、著作権も切れてしまうが一部は、著作権フリー、パブリックドメインとなり様々な形で漂流する。
一海ちなみ
私たちが口にする「普通」ってなんだろう。空気抵抗を無視して、摩擦をゼロにして出した答えは果たして正解なのか。吊られた言葉たちは誰の、何に対する言葉なのだろうか。 貴方の「普通」とちがう人は私の作品の中にいて、もしかしたら貴方の身近にいるのかもしれない。
冨田千晴
町にサーカス団がやってきました!でもお客さんはいません。ちょっと元気のない団員たちにタッチして、笑顔あふれるサーカスにしよう! 絵本に触るとアニメーションのストーリーが動き出すインタラクティブな作品です。
山口明里
作品の中に入って歩いてみてください。 床に映った映像と手に映した映像とでは見え方が違うんですよ。 映像にさわることができたら、中に入ることができたら楽しいのに。 光を手ですくうことはできるけど、全ては難しいですね。
新美綾奈
プリズムの反射から生まれる分散の現象に着目し作品を制作しました。普段は気にかけないような透明素材が光によって新しい色や形を生み出します。透明と色という反対のものが同時に存在する空間をぜひご覧ください。
長屋怜奈
私たちは眠ることで毎日生まれ変わっている。 目が覚めた時、忘れてしまうようなおぼろげな夢や、眠っている間に起きた体の変化たち。 その全てが特別なことではないけれど、当たり前ではない、命の輪廻を私たちは毎晩繰り返す。 3つのモニターから流れる映像は、眠っている時に見た夢や、忘れてしまう思い出、知らないはずの懐かしい場所を映し出す。 まっさらで明るい朝だけでなく、すぐ裏にある夜の優しい夢を見て欲しい。
阪野愛
どんな絵も、様々な迷いや逡巡や訂正を繰り返して生み出されている。しかし完成された絵を見ただけではそれが分からない。 この作品では、見る人の影を通して、そのものを形づくるための時間や、うごめく痕跡を絵の奥に覗き見ることができる。そしてそれは人の内側に潜むものを覗き見ることと同じかもしれない。
林菜々子
2人の演者によるパフォーマンス作品。私たちは互いの生活で印象に残ったエピソードを話し合い、それを断片的な言葉や行為に変換した。二人の生活が継ぎ目なく交わるこの作品を通して、鑑賞者の心の中にいる「あの人」へ思いを巡らせて頂ければ幸いだ。
石田裕之
ドタバタシチュエーションコメディによる舞台作品。 いわく付きの物件に引っ越してきた1人の男と、そこに住う幽霊を中心に展開していく。 演者と1トラックに収録したセリフ音声による掛け合いを、オリジナルコントを通して繰り広げる。